ゼンハイザーのMTW3こと「MOMENTUM True Wireless 3」は、完全ワイヤレスイヤホンの中でも音質とノイズキャンセリング性能の両方で高い評価を得ているモデルです。2022年6月に発売されてから時間が経った今も、価格.comやレビューブログでの投稿が途切れず、満足度の高さを裏づけています。この記事では、音質、ノイズキャンセリング、装着感、通話品質、バッテリー、不具合報告といった観点から、実際に語られてきた評判を整理していきます。購入を迷っている方が、価格や後継機との違いも含めて判断できる材料になるはずです。
- MTW3の音質は「完全ワイヤレスの中でトップクラス」という評価が定着
- ノイズキャンセリングはMTW2からの最大の進化点
- 装着感の軽さは高評価、イヤーピース選びには注意が必要
- 通話品質は6マイク構成でテレワークにも対応できる水準
- タッチ操作は快適、ノイキャンと外音切り替えの操作差には慣れが必要
- マルチポイント接続はファームウェア更新で後から対応した
- バッテリーは最大28時間、残量通知はオンにしておくのが無難
- 価格.comの満足度は3.98、購入者の評価は総じて高い
- 不具合報告とカスタマーサービスへの不満も一部にある
- ライバル機種との比較、音質重視ならMTW3が優位という声が多い
- 後継機MOMENTUM True Wireless 4との違い
- MTW3がおすすめできるのは音質と装着感を両立させたい人
- まとめ
MTW3の音質は「完全ワイヤレスの中でトップクラス」という評価が定着
MTW3の評判で最も語られているのが音質です。多くのオーディオ系レビュアーが、完全ワイヤレスイヤホンの中でもトップクラスの音質だと評しており、ゼンハイザーの本気度がうかがえる仕上がりだという声が目立ちます。

搭載されているのは7mmサイズのダイナミック型ドライバー「TrueResponseトランスデューサー」です。特徴的なのは、約10万円クラスの上位有線イヤホン「IE 600」にも採用されているアコースティックバックボリューム機構を取り入れている点で、ハウジング内部の空気の流れを最適化し、低音の量感と質感を両立させています。実際のレビューでは、雷鳴のような重低音を感じられるという表現をする人もいるほど、迫力のある低音再生が可能だと評価されています。
低音ばかりが強調されているわけではなく、中高音域とのバランスも取れており、ボーカルの生々しさや楽器の分離感がしっかり感じられるという評価が多く見られます。音の広がり方や空間表現の心地よさを称賛する声も多く、音楽をじっくり聴き込みたいリスナーからの支持が厚い製品です。購入者の感想の中には「予想をはるかに上回る音質で、下手なヘッドホンより音質が良い」というものもあり、音の分離感や再現性、クリアさ、立体感を専門的な視点から高く評価するコメントも見られます。
コーデックはaptX Adaptiveに対応しており、96kHz/24bitのハイレゾ相当の音源再生が可能です。ノイズキャンセリング制御とDAC(デジタル・アナログ・コンバーター)の役割を担う専用プロセッサを新たに搭載したことで、高音質を保ったまま強力なノイズキャンセリング処理を両立させています。
Smart Controlアプリのイコライザーで音の好みを調整できる
専用アプリ「Sennheiser Smart Control」では、高音・中音・低音の帯域ごとに調整できるイコライザー機能を使えます。「Bass Boost」という低音強化のプリセットや、音声を聞き取りやすくする「Podcast」というモードも用意されており、いくつかの音のパターンから好みを選ぶだけで自分の聴覚特性に合わせたチューニングをしてくれる「Sound Check」という機能も搭載されています。オーディオに詳しくない人でも、アプリを触るだけで自分好みの音に近づけやすい点が評価されています。
比較記事では、ソニーのWF-1000XM4やパナソニックのEAH-AZ60とMTW3が並べて語られることが多く、ノイズキャンセリング性能ではソニーにわずかに譲る場面があるとしても、音質の面ではMTW3のほうが優位だと評価するレビュアーが少なくありません。
ノイズキャンセリングはMTW2からの最大の進化点
MTW3は、周囲の騒音レベルに応じて自動でノイズキャンセリングの強さを調整する「アダプティブノイズキャンセリング」と、フィードフォワード方式とフィードバック方式を組み合わせた「ハイブリッド型ノイズキャンセリング」を搭載しています。前モデルのMTW2にはノイズキャンセリング機能そのものが搭載されていなかったため、MTW3で本格的なノイズキャンセリング機能が実装されたことは、シリーズにとって大きな進化点です。

レビューでは、ノイズキャンセリング性能が前作から大幅にアップデートされている、現状の完全ワイヤレスイヤホンの中でもトップクラスの性能だという評価が多く見られます。ソニーのWF-1000XM4やAppleのAirPods Proと比較すると、ノイズキャンセリングの効き自体はわずかに一歩譲るという声もありますが、電車内や街中の騒音を大きく低減できるレベルにあるとされており、実用面では十分な強さです。
外音取り込みは家族との会話も自然にこなすレベル
外音取り込み機能についても評判は良好です。小さな音量で音楽を聴きながらでも、隣にいる家族や同僚と普通に会話ができるほど自然な聞こえ方を実現しているという声があり、オフィスでの「ながら聴き」用途にも適しているという評価があります。ノイズキャンセリングと外音取り込みという相反する機能を、どちらも高いレベルでまとめている点がMTW3の強みだと言えるでしょう。
装着感の軽さは高評価、イヤーピース選びには注意が必要
装着感については、多くのレビューで好意的な意見が見られます。耳の内側の凹凸に沿う小さな突起であるイヤーフィンが付属しており、これにより耳にしっかりとフィットし、ランニングや通勤時の使用でも脱落しにくいという声が多く見られました。イヤホン自体の軽さも評価ポイントの一つで、長時間装着していても耳が痛くなりにくいという口コミが目立ちます。「ずっと着けていても耳が痛くなることがなく、とても良い着け心地」という感想もあり、長時間リスニングを重視する人からの支持を集めています。
一方で、耳の形状には個人差があるため、密閉感が強すぎる、あるいはフィット感が今ひとつだと感じる人もいるようです。装着感は個人差が出やすい要素なので、可能であれば店頭で試着してから判断するのが安心です。
イヤホン本体のサイズは前モデルよりもやや小型化され、角の取れたスタイリッシュな形状になったことで耳へ収まりやすくなったという声もあります。付属のイヤーピースは4サイズ展開で、耳の穴の大きさに合わせて隙間なくフィットさせ、遮音性を高められる設計です。ただし、SサイズとMサイズの間でサイズ差が大きいと感じる人もおり、ちょうど良いサイズが見つからずサードパーティ製のイヤーピースへの交換を検討する人も一定数見られます。フィット感に不安がある場合は、複数サイズを試すか、社外品のイヤーピースも選択肢に入れるとよいでしょう。
デザイン面では、近年流行しているステム(軸)が垂れ下がったタイプとは異なり、丸みのあるオーソドックスな形状に高級感を感じて好むという感想も見られます。カラーラインナップはブラック、ホワイト、グラファイトの3色展開で、それぞれ質感の高い仕上げで人気を集めています。
充電ケースはコンパクトだが厚みがやや気になる
充電ケースのサイズは約45×70×35mmで、完全ワイヤレスイヤホンとしては標準的な大きさですが、厚みがあるためジーンズの前ポケットに入れるとやや膨らみが気になるという指摘もあります。カバンやポーチに入れて持ち歩くほうが扱いやすいという声もあり、携帯方法については人によって評価が分かれるところです。
ケース内部のマグネットの磁力はちょうどよく調整されており、イヤホンを近づけるとカチッと吸い付くように収まるという評価があります。この磁力のおかげで、蓋が開いたままになっていて気づいたらイヤホンを紛失していた、というトラブルは起こりにくいとされています。一方で、ケースの前面と背面がフラットなデザインで開閉位置を示す切り欠きなどの目印が特にないため、手元を見ずに開けようとすると背面側を開けようとしてしまうことがあるという声もあります。ケース自体はQi規格のワイヤレス充電に対応しているため、対応の充電パッドに置くだけで手軽に充電できます。
通話品質は6マイク構成でテレワークにも対応できる水準
MTW3は通話品質にもこだわりが見られるモデルです。イヤホン全体で合計6つのマイクを搭載しており、前モデルの4つから増加しています。耳の中の振動を検知する「イヤーチャンネルマイク」と、外部の音を捉える「ビームフォーミングマイク」を組み合わせることで、周囲の雑音を抑えながらクリアな音声を相手に届けられる設計です。片耳あたり3つのノイズキャンセリングマイクが搭載されており、風切り音や環境音を軽減しながら通話できる点が評価されています。
テレワークやオンライン会議での利用を想定したレビューでも、通話相手からクリアに聞こえると言われたという好意的な口コミが見られ、ビジネスシーンでの利用にも十分対応できる性能を備えていると言えます。
タッチ操作は快適、ノイキャンと外音切り替えの操作差には慣れが必要
MTW3のタッチ操作は、感度が良好でスムーズに操作できるという評価が多く見られます。物理ボタン式のイヤホンでは、操作のたびに耳にイヤホンをぐっと押し込む必要があり、これが装着感の悪化や耳への負担につながることがありますが、MTW3のタッチセンサー式操作ではそうした煩わしさがない点が好評です。
ただし、操作系統については改善の余地を指摘する声もあります。ノイズキャンセリングのオン・オフと外音取り込みのオン・オフが別々の操作体系になっており、ノイズキャンセリングをオンにしたい場合は3回タッチ、外音取り込みをオンにしたい場合は1回タッチというように操作方法が異なるため、慣れるまではやや直感的でないと感じる人もいるようです。この点はSmart Controlアプリでカスタマイズできる部分もあるので、自分の使いやすいように設定を見直すとよいでしょう。
マルチポイント接続はファームウェア更新で後から対応した
発売当初のMTW3は、複数のデバイスに同時接続できるマルチポイント接続に対応していませんでした。その後、ファームウェアのバージョン2.10.19以降とSmart Controlアプリのバージョン4.1.5以降へのアップデートによって、マルチポイント機能が後から追加されています。これにより、iPhoneとAndroid、あるいはパソコンとスマートフォンなど、最大2台のデバイスに同時接続できるようになりました。発売後にここまで大きな機能追加があったことは、ユーザーから歓迎されているポイントです。なお、このアップデートで2台同時接続時でもaptX Adaptiveが利用できるようになりましたが、iOS端末自体はaptX Adaptiveに対応していない点には注意してください。
遅延はFPSなど競技性の高いゲームには不向き
遅延、つまり音と映像のズレについては、低遅延技術を採用しているものの、FPSや音楽ゲームのような一瞬の反応速度が求められる競技性の高いゲームには不向きだという評価が見られます。動画視聴やオンライン会議といった通常の用途であれば遅延を感じることなく快適に使えるとされているので、日常使いの範囲では問題にならないという声が大半です。
バッテリーは最大28時間、残量通知はオンにしておくのが無難
バッテリー駆動時間は、イヤホン単体で最大7時間(ANCオフ時)、充電ケースを併用した場合は最大28時間とされています。数値上はフラッグシップクラスとして標準的なレベルで、日常使いにおいては大きな不満は出にくいスペックです。充電ケースはQi規格のワイヤレス充電に対応しており、ケーブルを挿さずに置くだけで充電できる利便性も評価されています。
一方で、バッテリーの通知に関する不満の声も一部見られます。接続時や接続解除時、バッテリー残量が少なくなった際の音声通知をオフにしていると、バッテリー切れに気づきにくく、突然電源が落ちてしまったという指摘があります。バッテリー管理を厳密に行いたい人は、通知設定を有効にしておくか、Smart Controlアプリでこまめに残量を確認する習慣をつけておくと安心です。
価格.comの満足度は3.98、購入者の評価は総じて高い
価格.comにおけるMTW3のレビュー評価では、満足度が5点満点中3.98(投稿数66件時点)と、高水準の評価を獲得しています。音質やノイズキャンセリング性能、装着感といったコア機能に対する評価が高い一方で、後述する一部の不具合やアフターサービスへの不満が満足度をわずかに押し下げている側面もあるようです。それでも全体としては「買ってよかった」「最高傑作」といった好意的なレビュータイトルをつけるブロガーが多く、完全ワイヤレスイヤホン市場において高い評価を得ている製品であることは間違いありません。
3ヶ月程度使用したユーザーによる再レビューでは、長期使用の中で気になった点とその対処法についても言及されており、購入直後だけでなくある程度使い込んだ後の視点からのフィードバックが得られる点も、MTW3が長く語られ続けている理由の一つと言えます。
不具合報告とカスタマーサービスへの不満も一部にある
MTW3は総合的な評価は高いものの、一部ユーザーからは不具合の報告も上がっています。価格.comのクチコミ掲示板などでは、充電がうまくできなくなる、あるいは左右のイヤホンでバッテリーの減り方に差が出るといったバッテリー関連の不具合が報告されています。長期間使用しない期間があると、その後電源が入らなくなる症状も報告されており、こうした不具合により複数回の修理や交換対応を余儀なくされたという声もあります。特定のデバイスやアプリケーションとの接続時に音質が低下するといった接続関連の不具合も報告されています。
製品本体の不具合だけでなく、ゼンハイザーのカスタマーサービス対応に関する不満の声も見られます。問い合わせをしてもなかなか返信が来ない、修理対応に時間がかかる、連絡が不十分であるといった指摘があり、サポート体制については改善を望む声が一定数存在するようです。
こうした不具合報告はあくまで一部のユーザーの声であり、すべての個体で発生するわけではありませんが、精密機器である以上、初期不良や経年劣化によるトラブルが起こりうることは念頭に置いておく必要があります。購入の際は保証期間や保証内容を確認し、万が一のトラブルに備えておくと安心です。
ライバル機種との比較、音質重視ならMTW3が優位という声が多い
音質重視の完全ワイヤレスイヤホンとして語られる際、MTW3はソニーのWF-1000XM4やパナソニックのEAH-AZ60、AppleのAirPods Proとよく比較されます。それぞれの評判を整理すると、次のような傾向が見えてきます。
| 比較の観点 | MTW3の評判 |
|---|---|
| ノイズキャンセリング | WF-1000XM4やAirPods Proにわずかに一歩譲るが、実用上困らないレベルの遮音性 |
| 音質 | 暖かみがありながら解像度の高いサウンドで、ライバル機種より優位という評価が多い |
| 装着感 | 軽さの面でMTW3を優位に挙げるレビュアーが複数存在 |
| 通話品質 | 6マイク構成でテレワークにも十分対応できる水準 |
ノイズキャンセリング性能に関しては、ソニーやAppleのフラッグシップモデルが依然として高い評価を得ている一方、MTW3もそれに肉薄する性能を持つとされ、実用上困らないレベルの遮音性を発揮します。音質面では、暖かみがありながらも解像度の高いサウンドを鳴らすゼンハイザーらしいチューニングが特徴で、音楽をじっくり楽しみたいリスナーからの支持が厚い傾向にあります。装着感の軽さについても、MTW3を優位に挙げるレビュアーが複数存在し、長時間のリスニングでも疲れにくい点が差別化ポイントとして語られています。
後継機MOMENTUM True Wireless 4との違い
2024年には後継機となる「MOMENTUM True Wireless 4」(MTW4)が発売されました。MTW3とMTW4の違いを整理すると、MTW3は温かみと包容力のあるサウンドで気軽に音楽を楽しむスタイルに向いており、MTW4はより正確でクリアなサウンドを追求したモデルという位置づけです。
| 項目 | MTW3 | MTW4 |
|---|---|---|
| 発売年 | 2022年 | 2024年 |
| Bluetoothバージョン | 記載なし(発売時点の世代) | 5.4 |
| 対応コーデック | aptX Adaptive | aptX Losslessにも対応 |
| マルチポイント | ファームウェア更新で後から対応 | 正式対応 |
| バッテリー(単体) | 最大7時間 | 約7.5時間 |
| バッテリー(ケース併用) | 最大28時間 | 約30時間 |

MTW4ではBluetoothのバージョンが5.4となり、より高音質・低遅延な伝送が可能なaptX Losslessコーデックにも対応しました。複数のデバイスに同時接続できるマルチポイント接続機能にも正式対応するなど、接続性の面で強化が図られています。バッテリー駆動時間もイヤホン単体で約7.5時間、ケース併用で約30時間まで伸びており、着実な進化を遂げていると言えるでしょう。
すでにMTW3を持っている人であれば、無理に買い替える必要性は高くありません。これから新規に購入するなら、最新機能や接続安定性を重視する場合はMTW4、コストパフォーマンスや温かみのあるサウンドを重視する場合はMTW3という選び方ができます。MTW3は発売から時間が経っている分、価格面でお得に狙えることも多く、型落ちのメリットを活かしたい人には有力な候補です。
MTW3がおすすめできるのは音質と装着感を両立させたい人
これまでの評判を踏まえると、MTW3は音質にこだわりたいけれど有線イヤホンや大型ヘッドホンほどの取り回しの悪さは避けたい人に向いています。完全ワイヤレスイヤホンでもしっかりとした低音と自然な中高音のバランスを求める人、テレワークなどでの通話品質も重視したい人、装着感の軽さや耳への負担の少なさを重視する人にもよく合うでしょう。型落ちによる価格の安さを活かして、フラッグシップクラスの音質をお得に手に入れたい人にとっても魅力的な選択肢です。
反対に、最新のマルチポイント接続機能や、より進化したノイズキャンセリング性能を最優先したい場合は、後継機のMTW4や他社の最新モデルも比較検討する価値があります。
まとめ
ゼンハイザーのMTW3は、発売から時間が経った今でも高い評価を維持し続けている完全ワイヤレスイヤホンです。音質面での評判は特に高く、低音の迫力と中高音の解像感を両立したサウンドは、多くのオーディオファンやブロガーから支持されています。ノイズキャンセリング性能や外音取り込み機能も実用十分なレベルにあり、装着感の軽さやタッチ操作の快適さも好意的に語られています。
一方で、バッテリー関連の不具合や電源が入らなくなるといったトラブル、カスタマーサービスの対応に関する不満も一部で報告されており、購入前にはこうした側面も含めて情報収集をしておくのが賢明です。価格.comの満足度評価が3.98と高水準であることからも分かるとおり、MTW3は完全ワイヤレスイヤホン市場において完成度の高い一台であり、音質を重視する人にとって今も有力な選択肢であり続けています。価格変動や後継機MTW4との違いも踏まえながら、自分の用途に合った一台を選んでみてください。